WONDERFUL WORLD

ジャーナリスト、山本節子の環境問題のブログです。テーマは農薬、化学物質、環境汚染。特に今、ワクチン、GMO、放射性廃棄物、再エネ問題と格闘中。連絡はコメント欄(非公開)か、hanghau*hotmail.comからどうぞ(*を@に変えてね)。
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工作員のコメント?

 前記事に氏名入りのコメントがありました。知らない人ですが、なんと、私の記事を「ニセ情報」扱いしている(!怒!)ので、公開します。本ブログではコメントは非公開だし、公開する場合、必ず投稿者の了解を得ますが、この投稿は「氏名」はあれどメアドなし。でも、文脈から、おそらく同じような情報が多方面に回っていると考えられるので、オープンにして反論します。以下の文章です。

 

「これは嘘の情報なので、困っています。必ず確認してから拡散してください。

核融合施設の町内に住んでいますし、測定器で測っても平常値です。
「不足した知識で大げさに騒ぐ」そういうレッテルに苦労しながら6年やってきています。情報の扱いには注意するよう互いに声を掛け合っています。これでは役に立ちませんし、親身でない不安拡散になっていては原発も止まりません。 」

 

 「ウソの情報」! それをいうなら、まず自分で確認し、その証拠を添えて発信者本人に申し入れればいいがな。私のところには他の方からも、ほとんど同時に同じような情報が届いており、その人たちもそれぞれで、FBやツイッターで発信していることを知ったので、ブログアップしたんですよ。たとえば下の線量入り地図(名古屋市近く248=2.48μSv/hという数値が見える)を送ってくれた方は、「東海・中部地方では体調不良を訴えるツイートが多い」と書き添えてくれましたが、これもウソ情報というの? 社会にカナリア体質の人もたくさんいるのがわからんのか!

 

 また、「核融合施設の町内(土岐市?)で測定して平常値」だったからって、それをなぜ四日市で続いている高線量と関係づけるのよ。ツイッター発信者が、「この異常な変動は核融研に関係がある」と述べても、そう思うのは個人の自由・権利だから、あなたにそれをとめる権限なんてないがな。

 「不足した知識で大げさにさわぐというレッテル」という意味はわかりません。この投稿者が自分で騒ぎまくって、何らかのレッテル貼りをされたとしても、今回の件と関係ないしね。おそらく、山本も同じように「知識不足なのに大騒ぎしている」と言いたいのでしょうが、非常に失礼だし、第一、核融合研を恐れているとしか思えん。

 さらに驚くのが、「情報の扱いには注意するよう声をかけあっている」・・・何、これ。核融合研に関する情報を流す場合は十分注意しようね、という意味ですね。つまり、自己規制?それで「6年」、何をやってきたのかと思います。

 私が初めて現地入りした2015年秋、すでに核融研に対する反対運動は消滅状態でした。今回の実験についても、地元では抗議しようという声さえ上がらなかったので、知人らと「反対派」に声をかけ、20以上の団体連名で2月に抗議文を出したのです(本ブログ: 重水素実験に対する抗議文 02/09)。ところがその後になって、他ならぬ「反対派」が、内容の一部が間違っていた、核融合研が「えらく怒っている」ので、いったん取り下げて出しなおすと言い出した。でもよく聞くと、核融研から訂正しろと言ってきたわけではなく、自主訂正だったのです。それと同じじゃない。

 詳細はここ→核融合反対チラシ、抗議文提出の後、起きたこと (02/21)

 

 「これでは役に立ちませんし、親身でない不安拡散になっていては原発も止まりません。」

 これまた意味不明。いったい「何の役に立てよう」としているのか?「親身でない不安拡散」とは何か?でも、不気味な高線量が続いているというのは、現実に起きていることであり、そのことを知らせるのは、決して不安拡散ではありません。別に「がんになるから逃げろ」なんて言っているわけじゃないし、「今年の花見はあきらめた方がいい」と判断できれば、この情報は非常に役にたつわけです。原発と結び付けている意味は不明。

 

 つまり、この人はこの情報は流すなと言っているのです。この情報で困っているのは核融研だと思っていましたが、市民側にも「困っている」人がいたとしたら、私としては工作員を疑うしかないじゃないの。

いずれにしても、非常に腹立たしいコメントです。謝罪を要求する。2017.4.11

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中部地方の高線量、継続中

 中部地方の異常な高線量はまだ続いているようです。

 昨日紹介したツイッター主は、昨秋から名古屋周辺で特定困難な高線量が出ていたことに不信感をもっていました。

Out Of Our Heads‏ @N0NUKES 310 ・・・各地で不審な #産廃火災#核燃料物質 の爆発事故など様々。とくに昨年10月からの名古屋周辺の異常な高線量は特定が困難だった

 そして今年310日にも異常な高線量が出ているのに気づき(なお、核融合研が初のプラズマ実験を開始したのは3月7日)、3月22日には0.27μSv/という数値が出たことから、高線量の記録をとっておくことにしたとのことです。民間計測の記録を元にしたフォローですが、その変動の大きさは、「何か起きている」ことを疑わせるに十分なものでした。長いけど、以下に彼のツイートの一部を時系列で紹介します。すべて表やデータ、地図つきですが省略。全文はオリジナルにあたってね。()は山本の注、感想です。

 

Out Of Our Heads‏ @N0NUKES 45

つづいて‥ 0.69μSv/h0.96μSv/h! たてつづけに!なにがおきてるんだ?え? 岐阜の核融合施設が爆発でもしたか?

Out Of Our Heads‏ @N0NUKES 45

おさまらない!わずかな時間に強い放射線量であがったりさがったり。20174523時〜24時。 どこかで原発事故か?

Out Of Our Heads‏ @N0NUKES 45

あー、あーっ! 1.05μSvhまではねあがったぞ!なんだ? とにかく外へでてはいけない! いや?家の中にいてもあぶない。 どこかぶあついコンクリートの建物へ避難! ない? どうすりゃいいのか? なにがおきてるかわからないだけにリロードするのもこわい。

Out Of Our Heads‏ @N0NUKES 45

もう一時間以上が経過する! 0.6台にさがっても スグまた0.8超、0.7超まであがる! 0.9台は出なくなってきたか? パチンコ台の話ではない。この民間計測のマップで見るかぎり 愛知県を中心とするかなり強い放射能汚染。他が極端にあがらないということは、付近に何かがある

Out Of Our Heads‏ @N0NUKES 45

 なんだこれわっ! 0.370.49、と さがったのにまた1.01μSv/hへはねあがった!なんだ?なにをやってるんだ? あきらかに人工的に何かを操作してる。日本海、離島の自宅で測っても0.22以上は出ない。岐阜の民間計測は昨日4515時前からふりきれてるのか? 岐阜の線量はここね。 http://ena-eco.jp/GM-10/rad_e.htm
(山本注:この間、恵那エネルギー環境研究所は欠測・・・そして、線量はついに1μSv/hを超えます。)

Out Of Our Heads‏ @N0NUKES 45

 がぁああああああっ! こんどは1.19μSv/hまで はねあがった! かなり、非常に、危険! ことし18日の船橋1.19μSv/hと同じ値だ。 いや、なんども1.0以上でて まもなく2時間ちかいので(☜もっと前からだとおもう) 愛知県のヒト、今夜の被曝すごいよ。原発事故なみで。

Out Of Our Heads‏ @N0NUKES 45

なぁんと!おい!こりゃどーしたもんか?しんじられん。 1.69μSv/h、つづけざま、1.71μSv/h! 換算まちがってる? μR/h×0.01=μSv/h ないよね?計測器こわれてる?そう願いたい。しかし現実に今そういう線量が出てる。愛知県、名古屋の周辺。46日深夜2

(山本注:この後、線量はさらに上がって2μSv/hを超え、3マイクロ近くに・・・)

Out Of Our Heads‏ @N0NUKES 45

だめだ。もうこわくて見たくない! 201746日、午前2時、 2.812.912.97μSv/h! ぐんぐんあがってしまっているっ! 日本の中央で? 原発がないはずの場所で? なんで? #愛知県@tv_aichi #名古屋 周辺です!今!

Out Of Our Heads‏ @N0NUKES 45

さがってきた。 2.35μSv/h2.13μSv/h でも、うれしくない! たかすぎる! なにやってんだ?おい! そこになにがあるんだぁーっ! 眠れないじゃんか。心配すぎてよ。#愛知県

Out Of Our Heads‏ @N0NUKES 45

いや、またあがってきた。2.09μSv/hまでおちたのにスグまた2.95μSv/hも!異常すぎる値が出てる。115分すぎに0.37までさがったあとだ。あそこから異常にグングンあがり始めた。何か燃やしてる?どうかな。機械的に出力をあげてる感じがする。局所的な汚染

Out Of Our Heads‏ @N0NUKES 45

201746日 愛知県の四日市で観測される放射線量の異常。 午前3時前に0.86まで堕ちてからまた急に1.06へ上昇。そして しばらく0.38μSv/hへ落ちついてから 0.640.580.420.16とさがりはじめ、今0.29μSv/h。 4時間もの間、何があったのか?

 (山本注:しかし、これで終わりではありませんでした。線量はさらに激しい変動をくりかえします)

 

Out Of Our Heads‏ @N0NUKES 45

また上昇してきやがった。#愛知県 のそこだけ!0.630.560.720.750.840.87μSv/h 午前4時前わずか10分たらずで! 何か燃やしてるとするなら風で流れて行政のデータにもでるはずだが 昨日、伊方の汚染が16時ごろピークだったほか主だった変化はない。

Out Of Our Heads‏ @N0NUKES 45

三重県の御指摘いただいてから 東海地方のグラフを見なおしてみた。岐阜に4521時から上昇があるやはり最初に疑ったとおり?#核融合施設 の影響か‥ 土岐市のデータは反対派の目をくらます目的で 国側が故意に操作してるとおもう。

Out Of Our Heads‏ @N0NUKES

201745日〜6日の深夜 2.97μSv/hもの異常値をマークした。この気狂いじみた放射能汚染はいつまで続くのか? 核の虜と化し人間の皮を被ったバケモノ学者ども‥ 精神異常者の類いが何時間もやってるなら これはどうにも潰すしかない。 人類に危険すぎる。

Out Of Our Heads‏ @N0NUKES 45

 おいっ!また1.14μSv/hに はねあがった!(今までの最高値2.97μSv/h)読みがあさかったか? さっきまで12時間でおさまってきそうな感じだったのに‥ これは単に放射性物質の浮遊ではなく 強い放射線の直接な放出か照射か何かなんだろ? だから行政のグラフにも出にくい。

Out Of Our Heads‏ @N0NUKES 45

なんなんだ?どういうことだ? 核融合施設にスカシがあるのか? 1.14μSv/hも出たあと急に0.480.17までさがって 0.4台を上下してる。 まるでクルマのエンジンを噴かして 次に運転のためにゴミを排気するように? そういう機械的な感じがする。原発の原子炉とはちがう‥

(山本注:行政関係の測定ではこのような異常値は出ていないか、あるいは欠測になっているとしたら、決して偶然ではありません。山本もがれき焼却反対で、放射性PM2.5が発生するから燃してはいけないと主張してきましたが、実に多くの自治体が試験焼却あるいは本焼却に伴って「欠測」をくり返したのです。ま〜、いつも確信犯だよね。さて、ツイ主は疲労困憊。)


Out Of Our Heads‏ @N0NUKES 46

ねむい。ソファーで510分とか仮眠する。 いや、寝てはいけない!なんども起きた。自力で。 4時間くらい前から徐々に出力をさげてきてる感じするが 異常な高線量は続いている。名古屋の周辺。これは一種の波動。マスクでは防げない。鉛の下着を着ないと細胞ズタズタにされる。生殖機能も。

sa360 @sa3605

@snoopymaygon 中性子は核分裂で高速で飛び出す放射線ですから、強くすると小型水爆で中性子爆弾といって、物を破壊しないで、生物を被爆で殺傷できます。土岐核融合おろし町はこれを難なく製造できます。解らないから実験したい、はあまりに無謀です。

(山本注:マーカーは別の人のレスですね。私も、核融合研のプラズマ実験で最も危険性が高いのは、この「中性子」ではないかと思います。中性子は水や水を含むコンクリートなどに吸収されて止まるとされていますが、それまで、何回も物体に衝突をくり返してそれを放射化させ、劣化させます。同様に、人体など有機物を「放射化」して通り抜けるため、中性子爆弾なるものが発明されたわけ。)

 

Out Of Our Heads‏ @N0NUKES 46

またもや!1.01μSv/h! 何度目だ?12時間以内で。しかも0.50.60.70.8・・を超える放射線量による長時間の汚染! 3.11から6年かけて内部被曝が累積してる人間には苛酷すぎる。このままでは #筋肉の病気、奇病・難病が激増してしまう。それが核融合施設!

Out Of Our Heads‏ @N0NUKES 46

 だめだ。逃げろ! 岐阜、名古屋、三重、関西から遠く離れろ!走れ! またグングンあがって、 1.10μSv/h!、1.19μSv/h! 連続で出た! これでは周辺の人間がもたない! 201746日、午前11時前! ただちに影響なくても危険すぎる! 空間に見えない鋭い刃物がある!

Out Of Our Heads‏ @N0NUKES 46

46日ひる前。11時半に0.02μSv/hまでさがって そこからまた徐々に上昇中‥ この谷間。何回も見た。記録モレもあるが すべての数値と時間をグラフ化するなら おそらく核融合施設の運転状況が判断できるとおもう。その危険を証拠のひとつにして なんとしてもやめさせてもらいたい

Out Of Our Heads‏ @N0NUKES 46

きょう午前中てんきよかったので農作業したかったのによぉ‥ こんなバカなこと勃しやがって。クソ学者どもめが。 というか?この名古屋 周辺の強い核汚染はいったいいつまで続くんだ? もしかしてこのまま77日まで? 岐阜の民間計測は0.15で停まってる。 管理者が あちら側なのかな?

(山本注:もちろん「あちら側」です。恵那エネルギー環境研究所代表・丸山氏は、核融合科学研究所の研究員だと、ちゃんとここ→http://ena-eco.jp/index.htmに書いてあるもんね。)

 

Out Of Our Heads‏ @N0NUKES 46

だめ!だめ!だめ!だめ!だめ! また上昇してきた! 1.08μSv/h1.12μSv/h!連続で! しかも #浜岡原発 の周辺まで0.29でてる! やはり?予測したとおりか‥ https://twitter.com/N0NUKES/status/840158486860197889 … 福井県の原発群や浜岡原発の汚染を隠す目的も兼ねている‥

Out Of Our Heads‏ @N0NUKES 9小时9小时前 回复 @N0NUKES

壊れているのは #核融合施設 なんて世界に自慢して 核実験やってる学者の頭であり 原発事故という #人類の英知の敗北 を認められず 推し進めている経団連や官僚だ。 https://twitter.com/N0NUKES/status/850898777409966081 … https://twitter.com/N0NUKES/status/850906668548333569 … 9 Apr 2017

 

 短い周期で激しく変動する線量に、ツイ主が驚いたり怒ったりする気持ちはとてもよくわかります。だって、メディアも行政もまったく取り上げていないし、この問題をじっくり追っている市民も少なくなっているからです(しょうもない問題に目をそらされ続けている)。

 みなさま、この問題を核融研に問い合わせるか、お住まいの自治体に連絡し、説明を求めて下さい・・・説明なんかできないと思いますが。これは全体主義国家による、大規模隠蔽作戦なのです。「フクイチなんかなかった」、そして「核融研問題もない」と市民をだまくらかすための。2017.4.10

 

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緊急のお知らせ、中部地方で2.6μSv/hの線量が出ています

今朝、知ったニュースです。

 名古屋周辺の一住民が、4月5日から、とんでもないスパイク(高線量)を伴う放射線が、間歇的に出ているのに気づき、ツイッターで注意を呼びかけています。「間歇的」で思い出すのは、やはり岐阜県の核融研のプラズマ実験ですが、そこで何か起きているんではないかというのが、このツイ主の推測(私もそう思います)。その最近のページをコピーしますが、中部地方にお住まいの方、外に出ず、できればコンクリート建物に避難を。お知り合い、ご友人にもこのことを伝えてあげてください。

 

4小时前

回复

どうしたんだ? いよいよ核融合施設の裏から手がまわったか? 名古屋の周辺、 民間の放射線量の情報が 2.60μSv/hの危険をマークしてから数値が表示されない。 あの位置の表示は? アラートなのか? 2017年4月9日11時17分。

【やはり!政府公表のモニタリングデータは10倍に薄められている!】 2017年4月8日、愛知県の欠測‥ 必死で何かを隠そうとしても無駄だ。 三重四日市で観測される異常な放射線量のピークが 岐阜、名古屋の行政のグラフに出た上昇の時間と ほぼ完全に一致する。

 

政府が許容しているのは、0.23μSv/hであることを考えれば、この数値がどれだけとんでもないことかわかるでしょう。

みなさま、核融合研やお住まいの市町村に問い合わせの電話.を。これは冗談ではありません。2017.4.9

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公園造成へ汚染土、環境テロ省の汚染事業とまらず

 汚染土をこともあろうに公園に使うとは・・・いいかげん環境省解体を本気で考えないと、汚染拡大は止められません。

緑地公園造成に汚染土…非公開会合で検討

毎日新聞20173260730(最終更新 3261018)http://mainichi.jp/articles/20170326/k00/00m/040/114000c

除染作業で出た汚染土などの仮置き場に積み上がる無数のフレコンバッグ=福島県富岡町で、本社ヘリから森田剛史撮影

 東京電力福島第1原発事故に伴う除染で出た汚染土をくぼ地の埋め立てに再利用し、造成した土地を公園などとして使う案を環境省が検討していることが分かった。同省は先月、放射線の専門家を集めた非公開会合でこの再利用案を協議しており、27日の公開会合で提示する方針だ。しかし、既に明らかにされている防潮堤などへの再利用と異なり、子供らの遊び場にもなる公園への再利用は議論を呼びそうだ。汚染土を巡って環境省は昨年6月、1キロ当たりの放射性セシウム濃度8000ベクレルを上限に管理しながら、道路の盛り土など公共工事に再利用する方針を決定。関係者によると、環境省は新たに、工事用に土を取った跡などのくぼ地に汚染土を埋めて土地を造成する再利用法を発案した。造成後は農地や住宅地だと私有地となり管理と言えないため、自治体などが管理する緑地公園や森林とする方向で検討。放射線を遮蔽するため数十センチ〜1メートル程度の覆土を想定し、植栽も行う。

 先月24日には非公開会合「放射線影響安全性評価検討ワーキンググループ」を開催。造成工事や造成後に地震や豪雨に遭った際の復旧作業での被ばくについて検討した。この中で日本原子力研究開発機構の担当者は、一般人の年間被ばく線量限度である1ミリシーベルト相当として汚染土の放射能濃度を400070000ベクレルと設定した試算結果を示した。 試算結果について委員から異論は出なかったが、試算で考慮していない保全作業員の内部被ばくや造成後の森林で育った木材の使用などについて意見が続出。「『考慮したが小さい』と書いた方が安心感が増す」「『他の制度で考慮している』と書いた方がいい」など、表現の修正意見が相次いだという。こうした意見を受け、環境省は検討案を修正。27日に開く「中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略検討会」の公開会合で提示するとみられる。【日野行介】

選択肢の一つ…汚染土の再利用を担当する環境省の神谷洋一参事官の話:管理可能な中でいろんな選択肢がある方が望ましいと思っている。

地下水汚染も…熊本一規・明治学院大教授(環境政策)の話:埋めれば地下水汚染の危険性が高まる。公園にしても誰も利用せず、森林なら根から放射性物質を吸収する。環境を守る意識を感じない。環境省は汚染土減らししか考えていないのでは

 

 いまだに環境省が「環境を守る意識がある」と考えている人がいるってことに驚き。だって、がれき処理をきっかけに始まった環境省の「放射性廃棄物全国展開」は311直後からはっきりしているんですよ。問題は、それを阻止する勢力がゼロということ(その運動を阻む勢力があるってこと)。

 で、翌27日の検討会では、「有識者」らはたいした異論も出さずこの汚染案を了承した模様。

 

公園造成に汚染土利用、検討会が了承 環境省が方針改定へ

2017/3/27 20 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG27HAF_X20C17A3CR8000/

 東京電力福島第1原子力発電所事故に伴う除染で出た汚染土のあり方を検討する有識者検討会は27日、汚染土を公園などの造成に使うとの案を大筋で了承した。環境省は近く基本方針を改定する方針だ。汚染土を巡っては、環境省が昨年6月、道路の盛り土など公共工事に再利用する方針を決定。今回は新たに、くぼ地に汚染土を埋めて土地を造成する再利用法を提案し、了承された。造成した土地は公園などに利用できる。汚染土の上に土砂などを40センチ〜1メートル程度かぶせ、住民などへの被曝を防ぐとした。

 

 くりかえしますが、この「汚染土利用=産廃全国拡散」は、今回、初めて決まったわけではなく、当初からの方針を実施に移そうとしているだけの話です。歯止めをかけようと思えば、日本の政治体制を完全にひっくり返すしかないけれど、それは無理だしねえ・・・結局は、各自治体で、「放射性物質持込、産生禁止」の条例を作るしかありません。それも、目覚めた市民がず〜っと監視し続ける必要がある。ま〜、民主主義を守ろうとすれば、そういった「不断の努力」が必要、とは憲法にもあるんだけど、「憲法を守れ」と騒いでいる人々はなぜか現実の法令について関心をもたず、当然、そんな地道な努力はやってないから、こうなるのも当然なんですね。…この件、本ブログの関連記事を読み直しましたが、訂正不要。残念ながら、事態は予測どおりに進んでいます。

2017.3.30

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高浜再稼動認めたバカ判事

 …司法はやはり死んでます。地裁レベルにはまだ良識がある裁判官がいるかもしれないけれど、高裁・最高裁となると、現実の社会も知らず、生活体験もなく、当然ながら一般庶民への尊敬も共感もない恥知らずでアホなおっさんばかりの世界。「市民のための」「独自判断」など下せるはずがないのです。

「高浜原発3・4号機 再稼働認める判断 大阪高裁」 

2017328http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170328/k10010927491000.html

 福井県にある高浜原子力発電所3号機と4号機について、大阪高等裁判所は、去年3月に大津地方裁判所が出した運転停止を命じる仮処分の決定を取り消し、再稼働を認める判断をしました。福井県にある関西電力の高浜原発3号機と4号機について、大津地方裁判所は去年3月、滋賀県内の住民の申し立てを認め、「福島の原発事故を踏まえた事故対策などに危惧すべき点があるのに、関西電力は、安全性の確保について説明を尽くしていない」として、稼働中の原発としては初めて、運転の停止を命じる仮処分の決定を出しました。関西電力は、異議を申し立てましたが、認められなかったため、決定を不服として大阪高等裁判所に抗告し、「原子力規制委員会の新しい規制基準を踏まえ、より高度な安全対策をしている」と主張していました。これについて大阪高裁は、運転停止を命じる仮処分の決定を取り消し、再稼働を認める判断をしました。 高浜原発では、ことし1月に起きた大型クレーンが倒れる事故を受け、安全対策の総点検などが行われていて、関西電力は、福井県などの理解を得たうえで、核燃料を原子炉に移すなど再稼働に向けた手続きを進める方針で、再稼働までには1か月以上かかると見られます

 それにしても、この記事、なぜ裁判官の名前がないの? 欧米なら名前が見出しにでるくらいなのに・・・で、チェックしたら、ここ→http://www.e-hoki.com/judge/2990.html?hb=1に経歴がありました。でもコピペできず。こうやって裁判官の人権を守りたいのか・・・。いずれにしても、このアホ判決を下した山下郁夫判事、民事畑で家裁,簡裁勤務が長く、こういう事件を担当出来るようなタマとはみえず、おそらく「住民敗訴」をいいわたすための人事だったのでしょう。上司が、山下氏を呼び出して、「お前もそろそろ退官後のことを考えて、わが国のためになる判決を書くよ〜に」などと脅している情景が頭に浮かびました。

 で、他のメディアの記事から「判決」の骨子を読む・・・これはひどい。

 

高浜原発、再稼働へ 大阪高裁、停止の仮処分取り消し

20173282055http://www.asahi.com/articles/ASK3X3DJ6K3XPTIL00D.html

 関西電力高浜原発34号機(福井県高浜町)について、大阪高裁(山下郁夫裁判長)は28日、大津地裁が出した運転差し止め仮処分決定を取り消し、運転再開を求めて保全抗告していた関電側の訴えを認めた。「安全性が欠如しているとはいえない」と判断した。この決定を受け、関電は近く運転停止中の高浜34号機の再稼働に向けた手続きを進める方針。申立人はこの決定について最高裁に特別抗告などをすることができるが、今後、慎重に検討するという。原子力規制庁によると、現在、稼働中の原発は九州電力川内原発12号機(鹿児島県薩摩川内市)と四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の2原発で計3基ある。運転差し止め仮処分を申請したのは、高浜原発から3070キロ圏内に住む滋賀県の住民29人。34号機は再稼働が早いと見込まれたため、20151月、原発の運転差し止めを求めた本訴とは別に大津地裁に申し立てていた。関電は高裁審理に向け、原発の安全性に関する資料を用意。大津地裁が多くの争点を「説明不足」と指摘したためで、今回の決定は関電側の大半の主張を認め、大津地裁の決定を全面的に覆し、住民側の訴えを退けた

 決定はまず、国が福島第一原発事故の後に定めた新規制基準について「現在の科学技術水準を踏まえた合理的なもの」と評価した。争点の一つだった原発の安全性の立証責任について、地裁も高裁も「安全審査に関する資料をすべて保有する関電がすべきだ」とした。地裁段階では関電は立証不足を指摘されたが、高裁は関電の主張を受け入れ、「新基準自体に合理性がないことは住民側が立証する必要がある」との判断を示した。

 また、地震や津波への関電の対策も検討。関電が、原発に与える影響が大きい活断層を選定▽複数の評価方法で基準地震動700ガル(ガルは揺れの勢いを示す加速度の単位)とした▽十分な耐震補強工事を実施▽原発の重要施設が耐震設計の基本となる最大の揺れ(基準地震動)に耐えられると解析で確認――などと主張した点について、「相当の根拠および資料に基づいて安全性を疎明した」と述べた。また、地上や取水路から津波が原発敷地内に流入しないことを確認しているとの説明も認めた。さらに国や地方公共団体、自衛隊などが避難計画について役割を取りまとめていることを挙げ、「取り組み姿勢や具体的内容は適切」と述べ、対策に不合理な点はないと結んだ。

 住民側は「原発事故が起これば、琵琶湖が汚染され、住民に深刻な打撃を与える」として、平穏で健康に暮らす人格権の侵害だと訴えていた。しかし、高裁は安全性は欠けておらず、人格権侵害を判断するまでもないため、申請そのものに「理由がない」とした。

 住民と弁護団は「ほぼ関西電力の主張に沿う判断。民意を無視した司法の暴走とも言うべきもので、怒りの念を禁じ得ない」と強く批判した。一方、関電は「高浜原発34号機の安全性が確保されていることについて科学的・技術的観点から丁寧な説明をしてきた。決定は、説明により裁判所に理解いただいた結果であると考えています」とのコメントを出した。

関西電力高浜原発3、4号機をめぐる大阪高裁の決定理由の骨子

福島第一原発事故の原因は一部未解明だが、基本的なことは明らかにされている。教訓を踏まえて作られた国の新規制基準は不合理ではない

・原発の安全性の立証責任は科学的知識や資料を持つ関西電力側にもあり、十分説明できない場合は安全性を欠くと推認される。新規制基準が不合理だと立証する必要は住民側にある

・関電側は新規制基準に適合した地震対策や津波対策をしており、安全性に問題があるとは言えない

・新規制基準が避難計画などの原子力災害対策を規制対象にしていないのは不合理ではない

 

 ・・・予想通りでした。「フクイチ」で現在進行中の事態も、将来、かなりの確立で起きるはずの事態も無視した、関電と原発業界のためのばら色の判決・・・これじゃあ、「司法と企業の癒着」を疑わない人はいないでしょう。

 これは、司法が政治化しているということです。三権分立のうち、行政と司法は、いったん就職すると一生涯そこでつとめあげられるから、企業が長〜い時間をかけて、自分たちの「代弁人」を選別し、教育し、囲い込み、「わが社」のために動ける人材を養成することができるのです。「わが社」の代わりに、「わが党」「わが国」を入れても同じ。よどんだ水は腐り、日本の政治も実際は大企業グループに「私物化」されているのですが(アメリカと同じ)、まさか司法がこれほどまでに卑屈で業界よりの判決を出すとは。こういうあほな判決を出すたびに、裁判所は自らの存在意義を低め、否定しているのですが。2017.3.29

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「科学者の無責任」をほうっておいていいのか!

 フクイチ「6年目」を目前に、怪しいニュースが続いています。「記念日」に注目が行くことを見越してのタイミングで、核融合実験の開始も同様か。

核のごみ”ずさんな管理 茨城・東海再処理施設

2017/03/06() 11:55 (動画)http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000095779.html

首都圏にある核燃料の再処理施設で、水中に保管されている放射性廃棄物が取り出せなくなっているなど、ずさんな管理状態にあることが分かりました。濁った水の中に見えるのは、高レベルの放射性廃棄物が入ったステンレス製の容器です。茨城県東海村にある原子力機構が管理している東海再処理施設では、使用済み核燃料を再処理する過程で出た廃棄物が800個の容器に入れられ、プールに仮保管されています。外部への放射線の影響はないものの、プール内では容器のワイヤーが絡まるなどしているため、今のままでは取り出して処理することができません。環境保全部・小坂哲生部長:「古い設計なので、当初は取り出しが考慮されていない遠隔の装置を開発して取り出す必要があります。それが課題」この施設には使用済み核燃料からプルトニウムとウランを取り出す設備などがありますが、すでに廃止が決まっています。プール以外にも極めて高レベルの放射性廃液など、膨大な“核のごみ”が保管されています。原子力機構は70年かけて施設を廃止する計画ですが、かかる費用の総額は分かっていません

 記事もひどいし、「ワシは関係ない」と言いたげな部長氏の態度にも腹が立つ。

 当時から高レベル放射性廃棄物を安全に処理する方法などないことはわかっていたし、だからこそ、当時の関係者は、「取り出し」どころか、一時保管のまま「忘れられる」ことを望んでいたはずです。それに、たとえ取り出せたとしても、記事が示唆しているような処理法は今もなく、別のところへ保管するしかないのです。この記事で腹を立てた人もいるでしょうが、忘れっぽい日本人は、おそらく二日後の「フクイチ記念日」のニュースで、すぐにその怒りを忘れるでしょう。一方も、原発推進派としては、記事が出たことで、「遠隔装置開発」「施設廃止関連費用」などへの国の予算が期待できるわけ。なかなかいいタイミングです。

 フクイチのメルトダウンも、終わりの見えない放射能汚染も、危険性を隠して行われる核融合実験も、「いわゆる科学者」の責任です。科学者とは研究への欲望だけが肥大化した無責任な子どものようなもので、「科学的目的」のためなら、どれだけ費用がかかろうが、どれだけ汚染がひどくなろうが、人々を苦しめようが、自分たちが何をしても許されると思っている。彼らは、自分たちの研究は聖域だと信じているようですが、どんな技術開発も、それに伴って生じる廃棄物の処理の技術が確立していなければ、やってはいけません。それが、社会的人間としての科学者や技術者の務めnはずです。特に、核開発は(原発、核融合、核兵器含む)は、導入された頃から、廃棄物処理が不可能なことがわかっていた、つまり、やってはならない技術でした。それを強行したために、地上は汚染だらけになってしまっているのです。動画で、「取出しが必要」と述べている部長氏は、「研究費・開発費を出せ」と言っているだけで、本気で高レベル放射性廃棄物を処理しなければなんて、これっぽっちも考えていないから。

 それで通るのが日本です。カネと面子のブラックワールド。日本の無責任科学者をほうっておいていいのか? 彼らに責任を取らせたい。2017.3.9

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核融研、重水素実験開始

   3月7日、午後4時過ぎに重水素実験が開始され、NHK岐阜が報道したようですが、他の地域では流されなかったのでしょうか。

 

核融研で重水素使った実験開始 - NHK岐阜県のニュース

03月07日18時56分 http://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/3084160161.html?t=1488882898745

 未来のエネルギーとして注目される核融合発電の研究をしている土岐市の「核融合科学研究所」で核融合発電を効率よく行うため、重水素を超高温状態のプラズマにする実験が7日から始まりました。
 核融合科学研究所、「核融研」は海水から作る水素を反応させてヘリウムに変換する際に生じる大きな熱エネルギーで電気を作る核融合発電を研究しています。これまで、水素が反応しやすいよう超高温状態のプラズマにする実験を行ってきましたが、さらに質の高いプラズマにするために水素より質量の大きい「重水素」を使った実験が7日から始まりました。制御室には関係者およそ300人が集まり、午後4時すぎ竹入康彦所長が重水素のガスを充てんした実験装置のスイッチを押すと前にある大型モニターに重水素で作られたピンク色のプラズマが映し出されました。この実験では、ごくわずかに放射性物質のトリチウムと中性子が発生するため、核融研では実験に先だってトリチウムを酸素と反応させ水にして回収する除去装置を設置していて、竹入所長は「核融合発電を実現するために危機管理をしっかりして実験を行いたい」と話しました。この実験はことしから9年間、毎年期間を決めて続けられることになっています。

 核融研では、太陽のように2つの水素の原子が反応を起こして、ヘリウム原子に変換される際に生じる大きな熱エネルギーで電気を作る「核融合発電」の研究を行っています。今回始まった実験は、この核融合発電を効率よく行うために水素の原子より質量の大きい「重水素」を超高温状態のプラズマにして性質を調べるもので、その過程でごくわずかに核融合反応が起こり、放射性物質のトリチウムと中性子が発生するということです。核融研ではトリチウムについては酸素と反応させて水にして回収する装置を設置し、回収したものを放射性物質の処理などを行う日本アイソトープ協会に引き取りを依頼することになっていて、施設の敷地内で1年間に浴びる量はもともと人間の体内にある量の15分の1以下だとしています。また、中性子は1年間に0.002ミリシーベルトと人間が自然界で1年間に浴びる放射線量の1000分の1以下で実験を行う建屋の周りには厚さ2メートルほどのコンクリートの壁があるため外部に漏れる量はその1000万分の1だとしています

 同じ事をくり返し書いているのは、記者がこの技術をあまり理解していないせいでしょう。記者だけでなく、私を含めた圧倒的多数の市民は、「核融合」の何が問題なのか、はっきり理解している人はおらず、ほとんど本能的に「まずい」と思っているのだと思います。でも、本能は一番正しい。・・・私も小柴さん(前記事)や槌田さんら批判派の記事を読み、推進派の主張との大きな違いに仰天したのですが、それでも、この技術の全貌などとても理解できず、今、少しずつ勉強中。

 感じとして「ワクチンの科学」と同じですね。ワクチンの安全性・有効性に関する「科学的根拠」はないにもかかわらず、国もメーカーも接種を強制し、多くの副作用を出している。核融合も、実現の可能性は限りなく低いにもかかわらず、「未来のエネルギー」「夢のエネルギー」として何百億円もつぎ込まれ、これからもつぎこまれようとしている。・・・その結果は新たな核汚染。この技術はおそらく、いつまでたっても「未来のエネルギー」でとまることでしょう。その研究予算があるなら、フクイチ処理に全力を注げ、といいたい。くりかえします。科学者(特に先端研究)に良心はない。フクイチだって、科学者の責任なのです。2017.3.8

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明日から岐阜県土岐市で重水素実験、中性子にご用心

 いよいよ明日(2017年3月7日)から、核融合科学研究所が、大型ヘリカル装置(LHD)で重水素実験を開始します。現場に集められた多数の発電装置を使って、太陽よりはるかに高温のプラズマを作り出すのですが、核融研によれば、「 プラズマの性能を向上させることが目的で、核融合反応を起す実験ではありません」とのこと。(重水素実験の目的 - 核融合科学研究所以下同じ)

 ところが、実際は「使用した重水素ガスの最大でも1万分の1の割合で核融合反応が起こり、放射性物質(トリチウム)と放射線(中性子)が発生します」と、割合はどうでも、この実験はトリチウムと中性子を発生させる「核融合実験」だついうことをちゃんと認めているのです。また、この実験によって施設は「放射化」するため、電離則(電離放射線障害防止規則)対象施設となり、そこで働く人々は、それなりの「被ばく防止対策が」必要な被ばく労働者になるわけ。でも、周辺住民にはそのような配慮などなく、それどころか、まともな説明会さえ行われていません。

 また、実験で使う重水素は「 水素の同位体、天然にも存在し、無害 」とありますが、これはウソ。重水素は水(軽水)の同位体、日常的に重水素に暴露していたり、摂取すると、水の分子と置き換わって毒性を発揮し、神経系や肝臓に悪影響を及ぼし、細胞レベルでは、細胞分裂や細胞膜に影響し、不妊をもたらすそう。http://www.pbs.org/wgbh/nova/hydro/water.html 歴史的にも「闇」の濃い物質で、無害だなんてとても言えません。

 トリチウムも水の同位体で、こちらは放射性物質ですが、核融合研は、ガス化したものは大気中に排出し、水分はアイソトープ協会に処理を委託するそうですが、その処理法については関与しないとのこと。

「発生するトリチウムは僅か(21回のプラズマ生成で4百万分の1グラム、放射性物質として扱う必要がない)ですが、トリチウム除去装置を通し、重水素と一緒に水の形で回収し、日本アイソトープ協会に処理を依頼します」

「除去しきれなかった分は、研究所の管理値(0.0002ベクレル/cc、法令*3の25分の1)以下であることを確認して、排気塔から放出します。その影響は、研究所の門衛所のところにずっと立っていても、体内に元々あるトリチウムの15分の1以下です」

 最も危険だと思われる中性子については;

中性子は、建物の2m厚のコンクリート壁で遮へいして1千万分の1に減衰させるため、外部へ漏えいすることはありません。 なお、トリチウムと中性子が発生するのはプラズマがついている時だけで、プラズマが消えると即座に発生は止まります」

「プラズマとは、希薄な気体が高温になった状態です。真空状態で生成されるため、原理的に爆発することはなく、装置が損傷すると空気が入って即座に消えてしまいます。高温ですが、希薄なので、周りの壁を溶かす力はなく、簡単に、瞬時にプラズマを消すことができます」

 私の取材に対しても、炉内で発生する核種は外には漏れない、中性子で炉壁が劣化することはない、と「核による金属の脆化」を決して認めようとしませんでした。さらに突っ込むと、「それは科学ではない」だから手に負えない。

 でもね、同じ科学者であり、ノーベル賞学者の小柴昌俊さん(素粒子物理学)は、2001年、朝日新聞の「論壇」に、「核融合炉の誘致は危険で無駄」という投稿をされているんですよ。以下はその一部。

(核融合が)もし実現すれば、核分裂反応からエネルギーを取り出す普通の原子力発電と比べ安全対策が容易で放射性廃棄物も格段に少ないといわれている。しかし、物理学を学んできた筆者から見ると、核融合発電には致命的ともいえる欠陥がある。この欠陥が国民に十分に知らされないまま、誘致の方向が決まろうとしていることに強い憤りを感じる。重水素と三重水素を融合させようというのがイータ一計画だが、そのとき高速中性子が大量に出る。これら高速中性子は減速されないまま真空容器の壁を直撃する。この際起こる壁の放射線損傷は、われわれの経験したことのない強烈なものになることは疑いない。普通の原発であれば、飛び出た中性子は周りにある減速剤によって減速されるから、こうした問題は起こらない。

かつて、イータ一計画関係者に、壁の放射線損傷をどうするのか尋ねたことがある、すると、6ヵ月で取り換えられるように壁も設計されているという返事が返ってきた。それなら、これによる稼働率の大幅な低下、コスト上昇はどうするのか、それより何よりそんなに大量に出る放射性廃棄物をどう処理するのか問いただしたが、ついに納得のいく返事を得られなかった。この計画の最初の主唱者であった米国が、この十年近くの経済の好況にもかかわらず、いちはやく撤退してしまった理由はこの辺にあったのではなかろうか。新しいエネルギー源を核融合に求めようというなら、壁を損傷する高遠中性子が出ない別の反応を取り上げるべきだろう。例えば、ヘリウム3と重水素、あるいは重水素と水素二個の三体反応などがありうる。これらの実現には更に高い温度と密度を必要とするから、発想を大きく転換してかからなければならないだろう。どちらにしても、イーターをいま造ることは単なる税金の無駄遣いにしかならないのではないか。国民のお金を使うのに、消費型と投資型とがある。投資型がすべて無駄遣いであるというつもりはない。将来に向けて必要な投資は、しなければならない。ただ、巨額になることが多いのだから、その計画の弱点も含めて国民に知らしめてから判断を仰ぐべきだと思う。=投稿」

 

 かくて、「致命的欠陥」をかかえたまま、明日から実験が始まるわけ。近隣の方、特にお子さんが小さい場合、避難も視野に入れておかれた方がいいかも。自治体は止めてくれないから。2017.3.6

 

 

 

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核融合反対チラシ、抗議文提出の後、起きたこと

3月7日から始まる核融合研究所の「重水素実験」、これに反対するママたちが作った、かわいらしいチラシをアップしときます(拡大するとちょっと字がつぶれて見えにくくなりますが、ご容赦)。

 実はこの「反対運動」、2月初めに「抗議文」(up済み)を提出した頃から、なんか妙な雲行きになってきています。まず、上のチラシについては、「少し手直しして配りたい」という連絡があったそう。でも、条件があって、「どんな政党・宗教団体とも無関係です」の部分を消し、連絡先も自分にしたいというものだったので、断ったとのことです。だって、明らかな「パクリの申し入れ」じゃない? おそらく特定政党がからんでいるのではないかと思いますけどね・・・このチラシ、内容も少しずつ新しくして、地元のママたちに読んで欲しいということで、山本も微力ながらお手伝いをします。

 もひとつは、せっかく出した「抗議文」に「間違いがあった」から、訂正したいという動きがありました。なんでも「愛知県は説明会の要請をした」とあるのが、実際はしていなかった(あるいはしたかしていなかったの証拠がない)。で、核融研は「そんな要請はなかった」とえらく怒っていて、「自主的に訂正したい」となったそう。おいおい、要請がなくても近隣自治体に出かけて説明するのが核融研の義務なのに、そこを無視して自主訂正とは何と卑屈な・・・。

 で、いったん出した抗議文を訂正するには、当然、24団体すべての了承を得なければなりませんが、私が紹介した署名団体は、「なぜ自主的に訂正するのか不可解」として訂正に応じないというので、おそらく抗議文の訂正はありません。もし一部団体の賛成だけで訂正文を出してしまったら・・・そりゃあ、妙なことになるでしょうね。つまり、それによって、「抗議文を出したこと自体を否定する」「抗議文が正確ではなかったことを市民団体が認めてしまう」ことになるわけ。・・・まさか、それを狙っていたりして。

 というのは、核融合実験は国策だし、多くの事業所・研究所・大学が相乗りするビッグビジネスです。彼らにとって一番嫌なのが「市民の反対」だから、こうやって反対運動をニュートラルにするくらいのことは平気でやるからです。2017.2.21

 

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核融合研の「避難マニュアル」、そんなものあるのか?

 「重水素実験」に関して、関係市などに電話した、という連絡を何人かの方からいただきました。

関係する自治体の市民対応はほとんど同じで、だいたい次のような感じです。

●実験は安全、事故はおきないから大丈夫

●トリチウムはコンクリートの壁で止めるから大丈夫

●トリチウムが出るといっても、ごく微量に過ぎず、大丈夫

●安全監視委員会がちゃんと監視しているから大丈夫

 まるで「大丈夫音頭」ですが、完全に核融研の言いなりなんですねえ。近隣三市は原発交付金が欲しいだけで、フクイチ事故、放射能汚染など知ったことか。学者も地元ボスも実験に大賛成、30年後にはどうせあの世だし、責任取る必要もないってところでしょう。こうして根回しが全部済んでいるから、「監視委員会」に反対派が入る余地はないし、今回の実験がせまっているのに説明会さえやらないのです。地元は決して反抗しないということが見すかされているんですね。

 ところで、ちょっと調べたら、核融合研には何種類もの通報、連絡マニュアルがありました。「事故は起こらない」はずですが、このマニュアルの存在は、「危険な公害施設」を認定するもので、事故も起こるし、その事故による環境汚染、健康被害が起きることを意味しています。

 特に、「遅滞なく連絡すべき重要事項」には、以下の事態が想定されています

●中性子及びトリチウムの年間発生量が研究所管理値を超えたとき

●事故などにより、トリチウムを含有する水が施設内に漏洩したとき、

●敷地境界の年間線量が研究所管理値を超えたとき

●研究所管理値を超えるトリチウム及びアルゴン41が排気されたとき

●研究所管理値を超えるトリチウム含有水が排水されたとき

●自身などの災害や事故などで、重水素実験を停止し、実験再開には主要機器等の修理等が必要になったとき

http://www.nifs.ac.jp/briefing/16_presentation.pdf

 

 これで、「事故はおきない、トリチウムは微量」なんて説明はうそっぱちだし、大気にも水にも、常時アルゴンやトリチウムが排出されていることもわかります。でも、周辺市民がこのようなことについて説明を受けたなんて聞いたことはないし、おそらく研究所の中だけの、ウチウチのマニュアルで、市民の避難マニュアルなんてあるのかどうか・・・この「重要事項」がいったいどんな状況を指すのかも意味不明で、説明が必要です。近隣の住民のみなさん、ぜひこのマニュアルについて研究所、自治体に問い合わせ、説明を求めて下さい。市民は知る権利があり、何か起きた場合、研究所の負担で「避難の権利」を実施させることを、今から求めておかないと、フクイチの二の舞になりうるからです。(この記事、書き直しました)2017.2.9

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