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ジャーナリスト、山本節子の環境問題のブログです。テーマは農薬、化学物質、環境汚染。特に今、ワクチン、GMO、放射性廃棄物、再エネ問題と格闘中。連絡はコメント欄(非公開)か、hanghau*hotmail.comからどうぞ(*を@に変えてね)。
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除草剤ラウンドアップでがん、市民が勝訴

 悪名高き除草剤「ラウンドアップ」でがんになったという訴えが認められ、悪名高きモンサント社が高額の罰金支払いを命じられました。これを受けてモンサントを買収したバイエルの株式は、史上最大の下げ幅を記録したとのこと。このニュース、日本の報道ぶりを見てから書くつもりでしたが、昨日までに報道したのはNHKのみ。考えられない情報統制です。

除草剤使用でがん 男性に約320億円の支払い命じる 米裁判所 | NHK ...

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 アメリカで大手農薬メーカーのモンサントの除草剤を使っていてがんを患ったとする男性が賠償を求めていた裁判で、西部カリフォルニア州の裁判所の陪審は男性側の訴えを認め、モンサントに対して、男性におよそ320億円を支払うよう命じる評決を出しました。この裁判はカリフォルニア州で学校の校庭の整備をしていた46歳の男性が、「ラウンドアップ」と呼ばれるモンサントの除草剤を繰り返し使っていてがんを患ったとして、モンサントを相手取り賠償を求めていたものです。アメリカのメディアによりますと、カリフォルニア州の裁判所の陪審は10日、除草剤の主な成分の「グリホサート」に発がん性があり、モンサントは危険性を十分に伝えていなかったとして、男性側の訴えを認め、モンサントに対して、男性に2億8900万ドル(およそ320億円)を支払うよう命じる評決を出しました。これに対してモンサントは声明を出し、「グリホサートに発がん性がないことは科学的に証明されている」として、上訴する方針を明らかにしました。この除草剤をめぐっては、全米で同様の訴訟が5000件以上起こされていて、この裁判は原告の男性が末期がんであるため迅速に審理が行われたと伝えられており、評決が注目されていました。モンサントは今年、ドイツの医薬品大手のバイエルに買収されています。

 

 ここには書いてありませんが、2015年、ラウンドアップの主成分であるグリフォサートは、WHOの国際がん研究機関(IARC)が「おそらく発がん性あり」に分類しています。「おそらく」とは政治的形容で、実態は「発がん性あり」でしょう。同じようにラウンドアップを使ってがんになった被害者が5000人以上も訴訟の開始を待っているのは、その何よりの証拠でしょう。これほど毒性が強ければとっとと全面禁止すればいいのに(実際、多くの国が禁止しています)、アメリカと日本は例外。いくらでも買えるし、使用できる。こういう↓広告も堂々とまかり通っている。

 

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 発がん性がある農薬を、企業は平気で「安心」と売り出しているし、農家や家庭菜園家はその宣伝文句を信じて疑わない。知らぬが仏ですが、ラウンドアップ(=グリフォサート)は、先天異常を起こし、DNAを損傷し、神経毒性をもち、がんを発症させることは、ずいぶん前からわかっていました。最初に腎臓障害が現れるようです。詳しくは本ブログのこの記事↓を見てね。

 今回の訴訟の原告ドウェイン・ジョンソン氏は、校庭の雑草管理の業務の中で、ラウンドアップを年間2030回使い、さらに二度ほど、作業中にラウンドアップを浴びてしまったとのこと。2014年に悪性リンパ腫と診断され、すでに末期というから、進行が早いですね。なお、陪審が命じた「罰金」とは、彼の病気に対する保障的損害賠償が約3900万ドル、そして同社の不公正な行動(情報隠蔽とか虚偽報告とか)に対する懲罰的損害補償が2億5千万ドルとのことです。(CNN.co.jp : 「モンサントの除草剤でがん発症」、末期患者に賠償320億円 ...) 

 この訴訟にはワクチン調査でも活躍中のロバート・ケネディJr.もかかわっていて、「(この裁判で)製品にマイナスになる検査結果を徹底的に覆い隠し、うそをつき、「専門家」に高額の金を払って発がん性を否定させるというモンサントのすさまじいパターンが明らかになった」と述べています。そういえば、セラリーニ博士のGMOラットの腫瘍研究もすごく叩かれたなあ…( ラウンドアップ穀物とがんの関係が立証された! (2012/09/30)

 また、この問題に詳しいイングドールは、その記事Monsanto Guilty Verdict Is Only The Beginning )で、モンサントが雇っていた科学者が、いかに簡単に良心を売り飛ばすかを示す証言を多く示しています。たとえばウオレン・フォスター博士。この人は上述したIARCの「おそらく発がん性あり」の動物実験を批判したのですが、実際はグリフォサートの研究とか発がん性の研究などしてこなかったことを認めています。なんとあからさまな詐欺、偽証でしょうか…。

 また、モンサント製品にネガティブな研究結果を出した研究者には、それを引っ込めるようかなり強い圧力がかけられるのが常だったようです。独立系の学者だと、発表の場さえ失いかねない。これだって威嚇、威力業務妨害。そしてどの行為も、殺人未遂、殺人教唆といえる悪意が潜んでいる。

 また、農薬はワクチンと同じく「複合毒」です。ラウンドアップの場合もグリフォサートだけが毒物なのではなく、製品に加えられるさまざまなアジュバント(強化剤)にも毒性があり、さらに、それが混合された場合の毒性はもっともっと高まるというような研究もあるようです。しかし、モンサントは法律で決められているのに、そのフォーミュラを公表せず、それどころか政府にも出していないとのこと・・・こんな危険な企業が存在し、大手を振っているのは、それなりの存在理由があるわけ。

 各国がグリフォサートの禁止、規制強化を打ち出していますが、今回の被害者勝訴で、この流れはさらに強まるでしょう。こうして世界で売れなくなった製品が押し付けられるのが、「お薬」大好きな日本。日本はすでに昨年12月にグリフォサートの使用基準を大幅に規制緩和し(一部は強化している)、グリフォサート新製品を承認するなど、世界に逆行していますが、これもメディアがちゃんと事実を報道しないから、そして、反対運動が存在しないから…。「反抗しない」、これが常に日本の最大のネックです。ま〜、社会の最高位に天皇が居座っている国では、下々の反抗は起きにくいのですが。2018.8.17

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