WONDERFUL WORLD

ジャーナリスト、山本節子の環境問題のブログです。テーマは農薬、化学物質、環境汚染。特に今、ワクチン、GMO、放射性廃棄物、再エネ問題と格闘中。連絡はコメント欄(非公開)か、hanghau*hotmail.comからどうぞ(*を@に変えてね)。
<< November 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 米子産廃計画に地元漁協が反対! | main | 処分場計画 下流の辰野町が反対運動(長野県) >>

鳥取県が「産廃処理場」にこだわるわけーー放射性廃棄物の受け入れか?

 昨日は鳥取県の廃棄物に関する、もうひとつ重要なニュースが入っていました。…漁業権による反対は絶対に広く知られたくないニュースなので、この放射性廃棄物関連記事を「煙幕」にしたような感じです。

 

鳥取市の放射性廃棄物 解決策の早期提示を知事要望

2017年7月13日https://www.nnn.co.jp/news/170713/20170713052.html

 2013年1月に鳥取市の山中で見つかった放射性廃棄物の処理が再び暗礁に乗り上げている。国は今年6月、鳥取県などの求めに応じ、放射性物質を含んだ家庭ごみの扱いについて考え方を示したが、同市の事例は対象外とされた。平井伸治知事は12日、環境省で伊藤忠彦副大臣と面談し、早期に解決策を示すよう求めた。廃棄物は同市岩倉と滝山の市道沿いにあり、ウランやトリウムなど天然核種が検出され、毎時22〜24マイクロシーベルトの線量が測定された。放射性物質は廃棄物処理法の対象外で一般ごみとして処分できず、現地に仮置きされている。これまでに県や市は、同様の問題を抱える自治体と共同で国に法改正を要望。国は6月、家庭用温泉器など少量の放射性物質を含む廃棄物について「通常の廃棄物に準じた扱いをしても差し支えない」と全国の自治体に通知した。しかし、鳥取市の場合、何に使われていた廃棄物かが不明なため、国の通知は適用されず、行き場のない状態が続いている。面談で平井知事は「4年間ずっと解決できていない。処理方策の道筋を付けてほしい」と要望。伊藤氏は「通常の廃棄物に準じた扱いをしても差し支えない、という考え方が応用できるかどうか検討したい」と述べた。(北尾雄一、岡野耕次)

 

 311後に起きた「ガレキ問題」はずっと「目隠し」だと主張していた私ですが、現にこういう事件がおきていたとは・・・少し調べましたが、どうも鳥取県は見てみぬふりをしてきたような気がします。なぜなら、この廃棄物、当時は「不法投棄」と騒がれていたのに↓、上の記事では消えているので。これは「出所がわかった」ことを意味しています。

鳥取市岩倉地内における放射線レベルの高い廃棄物_危機管理局_とりネット_鳥取県公式サイト#itemid779372

 (2013年)1月30日に鳥取市岩倉地内の岩倉開拓線で放射線レベルの高い不法投棄された廃棄物が発見されました。

【概要】 鳥取市が道路工事を行うに当たって、現地に不法投棄された廃棄物の撤去を実施したところ、廃棄物の処理委託を受けた産業廃棄物処理業者が 放射線レベルを測定し、通常よりも高いレベルを検出しました。 鳥取市と鳥取県が合同で現地を調査したところ、放射線レベルの高い廃棄物を新たに発見しました。

 要を得ない説明ですが、短い期間に二ヶ所で不法投棄が「発見」されたということ。でも、開拓線なんていうほどの山中でどんな道路工事をやっていたのか不明。その発見と道路工事のどちらが先だったのかも不明。実は、後の記述で、「発見」したのは産廃業者だったことがわかりますが、この業者が線量を測定したというのなら、実に奇妙な話ではありませんか?

 いずれにしても、二ヶ所から以下三種の廃棄物が「発見」されたのですが、その放射線量率は以下の通り。

 1 粘着テープ様の廃棄物  24マイクロシーベルト/時間(高さ1mで3.5マイクロシーベルト/回)

 ※胸のエックス線集団検診(50マイクロシーベルト/時間)の半分の値 ※高さ1mの放射線量は、平常時の一般の線量等量限度(1ミリシーベル ト/年)は超えているが、平常時の放射線業務従事者の線量等量限度(50 ミリシーベルト/年、5.7マイクロシーベルト/時間)の約半分程度

 2 コンクリート殻 6.12マイクロシーベルト/時間

 3 ビニール袋(粉状の中身、道路法面に埋まっていた) 22.0マイクロシーベルト/時間

 

 かなりの高線量です。でも、普通、「粘着テープ」と聞けば「除染廃棄物だな」とピンとくるでしょう。当時(今も?)「除染テープ」なるものも出回っていたし。また、「ビニール袋」じゃなくて「フレコンバッグ」じゃなかった?と突っ込みたくもなります。ところが、核種分析の結果、ほとんどが天然核種だったということで、フクイチの除染廃棄物の線はここで消されています。

「原子炉生成物質を疑うセシウム 143 などは含まれていませんでした。 一般土壌に比較すると 1000 〜 2000倍の放射能であるもの(の)、飛散などのおそれも少なく、当該場所に 1 時間滞在した場合でも胸の X 線集団検診 1 回分の半分程度で、人体 に影響を及ぼすおそれは非常に低いと考えられます。」

 ということで、県は現地を立ち入り禁止区域とし、バリケード、トラロープ、ブルーシートによる現地保管を続け、今に至っているわけ。なんという綱渡り・・・

 ところで、放射性廃棄部tの管轄は文科省とか国交省、厚労省など分散していますが、このように「管理下にない放射性物質」を発見したら、その通報先は原子力規制庁(寄生庁?)になります。

 ところが今回、平井知事は環境副大臣と会っている。これは件の廃棄物がフクイチ事故由来のものであると白状しているようなものなのです・・・このことはおそらく当時からわかっていたことでしょうが、国との関係(平井知事は元官僚)もあり、フクイチ廃棄物の存在は下手すると知事の首さえとびかねないので、みなでお口にチャック。いかにも鳥取県らしい。

 5月の現地講演会でも述べましたが、鳥取県の「産業廃棄物処分場建設」への熱意は異常で、県の環境基本条例にさえ違反しているほどです。でも、平井知事が、この放射性廃棄物を粛々と「自前の」産廃処分場に入れようと考えたのなら話はわかる。「産廃処分場のない県」を誇るのではなく、「(放射性廃棄物さえ受け入れられる)産廃処分場がある県」にしたかった、と彼が考え、周りの公務員は忠実にこの天下り知事の意図を実現しようとしているのが、今の米子の産廃計画です。

 ま、それも、漁業権を生かした漁協の反対で暗雲が立ち込め・・・だからこそ、平井は東京に飛んだのでしょうけどね。

 それにしても、産廃、必ず「放射性廃棄物」が入りますから。そして、今の鳥取の廃棄物は早くなんとかしなければなりません。2017.7.14 

ごみ問題(ごみ焼却反対) | permalink | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

スポンサーサイト

- | permalink | - | - | pookmark |

この記事に対するコメント

コメントする









この記事のトラックバックURL
http://wonderful-ww.jugem.jp/trackback/1827
この記事に対するトラックバック