WONDERFUL WORLD

ジャーナリスト、山本節子の環境問題のブログです。テーマは農薬、化学物質、環境汚染。特に今、ワクチン、GMO、放射性廃棄物、再エネ問題と格闘中。連絡はコメント欄(非公開)か、hanghau*hotmail.comからどうぞ(*を@に変えてね)。
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浪江町森林火災、朝日新聞の伝え方

 浪江町の森林火災について、ブログの読者から、「各新聞者の報道を調べてみました。見落としもあると思いますが、朝日新聞はゼロでした」という情報をいただいてびっくり。紙ベースの報道のようですが、私は新聞をとっていないのでチェックしようがなく、ネット記事を検索したら…四本でした。

 最初の記事は火災3日目。「線量に変化はない」ことをイメージづけるのがねらいか?

帰宅困難区域で火災、3日目に ヘリから散水 福島

2017511841分 東京電力福島第一原発事故帰還困難区域となっている福島県浪江町井手の山林で、429日夕に火災が発生し、3日目の1日夕までに約20ヘクタールが燃えた。鎮圧状態になったが、自衛隊などによる消火活動を日没で打ち切り、2日朝から再開する。県災害対策課などによると、現場は立ち入りが制限されている帰還困難区域。けが人や建物への被害は確認されていない。周辺の放射線量に変化はないという429日夕に「煙が上がっている」との119番通報があり、県が消火活動を開始。一度は鎮圧したが、強風で再び燃え上がったため、内堀雅雄知事が同30日正午、陸上自衛隊に災害派遣を要請。1日夕までに県や隣県のヘリを合わせ、最大11機で上空から散水した。

 

 立入禁止の汚染山林20ヘクタールを焼き、陸自が災害出動するほどの火災、普通ならメディアが飛びつくビッグニュースですが、朝日はこの後、5日間も続報を出していません。多分、現場の記者はいっしょうけんめい記事を送ったはずですが、本社で「整理」されちゃったのでしょう。そして第二報はベタ記事扱いでした。延焼面積は当初の二倍以上になっているというのに。

帰還困難区域の山林火災が鎮圧 50ヘクタール焼く:朝日新聞デジタル

2017562157www.asahi.com/amp/articles/ASK566Q55K56UGTB00C.html 福島県浪江町井手の山林で429日に発生した火災について、浪江町と双葉町の合同災害対策本部は6日夜、「火災を鎮圧し、延焼の可能性がなくなった」と発表した。同本部などは完全な鎮火に向けて7日も消火活動を続けるとともに、早朝から自衛隊ヘリで現場を偵察する。

 

 朝日は、大本営発表を信じて「これで収束」と見たようですが、火災は同日中に再燃し、ネット上の危機意識も強まったのです。これを受けて(おそらく)政府とメディアが「デマ対策」方針を整えた5月9日(火災十日目)未明、朝日も「まだ鎮火せず」と報道しています。

福島)風、乾燥… 浪江の山林火災10日、まだ鎮火せず:朝日新聞デジタル

2017590300digital.asahi.com/articles/ASK586CYWK58UGTB00X.html 茶井祐輝、長谷文 浪江町の帰還困難区域で起きた山林火災は、発生から10日目となる8日になっても鎮火に至っていない。強風と大気の乾燥が一因だ。県は放射線モニタリングポストを臨時に増設したが、常設のポストも含めて8日までに目立った数値の変動はないという。浪江町などの対策本部は火災発生翌日の430日、火の勢いが収まった「鎮圧」状態になったと発表。だがその後、強風で再び延焼。対策本部は今月6日に再び「鎮圧」と発表したが、8日夕までに鎮火していない。県災害対策課は「積もった腐葉土を消火活動が長引く理由に挙げる。ヘリから散水された水が山林の表層を消火しても、より深い部分で火がくすぶり続け、再び表層も燃え始めてしまう。風がそれに追い打ちをかけるという。福島地方気象台によると、浜通

 「数値の変動はない」「積もった腐葉土」という文句を入れるのが義務になったわけですね。でも、この記事、「雨でも降らない限り、鎮火できない」と言っているのに等しい。なお、春先の山火事はいわば「恒例」で、全国的に火災予防が呼びかけられるのもこの頃。東北では、宮城県栗原市、岩手県釜石市、福島県会津坂下町でも火災が起きていました。

消えぬ山火事、浪江は11日目 釜石は鎮圧めど立たず:朝日新聞デジタル

2017592148 www.asahi.com/articles/ASK5951G1K59UTIL01Q.html

 福島県浪江町の山林で429日、山火事が起き、11日目の9日までに約50ヘクタールが焼けた。現場は東京電力福島第一原発事故に伴う帰還困難区域内で、県は放射線モニタリングポストを増設して放射線量を監視しているが、目立った数値の変動はないという。同日夜現在も鎮火していないが、けが人はいないという。県などによると、強風や空気が乾燥している影響で、一時的に火の勢いが収まっても再び発火する状況。腐葉土が積もっている場所では、ヘリによる散水で地表を消火しても内部で火がくすぶっているという。消防などによると、内部被曝を防ぐマスクのフィルターを安全な場所で交換するため、消防隊員は4時間をめどに交代している。このほかにも89日、東北地方で山火事が相次ぎ、岩手県釜石市の山林で8日に起きた火災は9日夜現在、鎮圧のめどが立っていない。午後3時現在で約400ヘクタールが焼け、炎は民家から300400メートルまで迫った。陸上自衛隊などのヘリ14機が海水を散布する消火作業を続けた。2地区の136世帯348人に避難指示が出された。(後略)

 

 釜石の山林火災はわずか二日で400ヘクタールを焼失しており(当初100ヘクタールと報道された)、浪江町の焼失面積50ヘクタール(一週間)と比べて大規模すぎ、原因は他にあるのかなんて考えてしまいます。

 とにかく、風下にあたる地域では被ばくに注意を。小さいお子さんは西日本に一時避難させるのも手でしょう。2017.5.10

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